ここでは、今現在おかれている「百貨店の現状」についてお話しましょう。
まず、売り上げについてです。
現在の百貨店業界はかなり厳しい状況に追い込まれていて、以前は9兆円ほどあった売り上げも、現在ではおよそ6兆円まで減ってしまった現状があります。

この厳しい現状を打破するためには、今まで百貨店が行ってきたことについて、正当化をせず、むしろ否定するくらいではないと、売り上げを今以上に伸ばすことは不可能で、売り上げが伸びるどころか下がっていくばかりのように思います。

では、いったい何を実行すれば、この現状を変えていくことができるのでしょうか?

これは、「同質化」が大きな原因だ、と私は考えています。
それでは、百貨店業界における同質化とは、どのようなことを言うのでしょうか?
次に解説をしていきます。
今の百貨店では、同じブランドをどの百貨店に行っても見つけることができます。
これが「同質化」ということです。
どこの百貨店に行っても、同じブランドばかりが入っていては、ほかの百貨店との差別化を行うのは無理です。

それぞれの百貨店ごとに、そのお店ならではのオリジナリティーを感じられなければ、客が離れていくのも当然でしょう。

さらに、百貨店に置かれている商品の多くは、原価率が低くなってしまいがちです。
商品の原価率が高いほど、その商品の材料そのものにお金をかけていることになります。
価格に比べると、実際の質は低くなってしまう、ということです。

これからの百貨店は、原価率を今より上げる工夫をして、買いに来た客が本当に満足できる商品を販売していく必要があるでしょう。

もちろん、ただ原価率を上げればいいのか、というと、そうではありません。それに加えて、百貨店ならではの、客に対するサービスの向上が加われば、売り上げは伸びていく、と私は考えます。



 

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